世界有数の木材輸入国である日本。私達の身の回りにある輸入材がどこから来ているのか、そしてどのように森から切り出されているか、よく知らないで私達は何気なく用いていないでしょうか？
かつて、地球上の広大な面積を占めていた原生林は、このわずか30年間で原初あったうちのおよそ80％がすでに破壊されるか、姿を大きく変えられてしまいました。原生林破壊の主な原因は、大規模な商業伐採によるもの。実は、このような破壊的に商業伐採された木材が日本の木材業者によって輸入され、日本国内で広く利用されているのが現状なのです。しかもアマゾンや太平洋地域の熱帯雨林だけではなく、貴重な温帯林がわずかに残るカナダの原生林からも大量に伐採され、輸入されています。
今回はグリーンピース・ジャパンで森林問題を担当していらっしゃる尾崎由嘉さんを講師に迎え、グリーンピースがこれまで取り組んできているカナダ、アマゾン、太平洋地域の森林問題の事例を挙げながら、それらと日本市場との関わりを学びます。
ぜひご一緒に、もう一度自分達の木材利用の仕方を考えなおし、暮らし方を見つめ直してみませんか？
◆ 日程
13時30分～ 受付
14時 講座開講
17時 閉講
18時～19時 夕食交流会（公益大カフェテリアにて）
20時～ 第2部 ワークショップ「小さな島の森林資源利用」
◆尾崎 由嘉（おざき ゆか）さん グリーンピースジャパン
１９７４年生まれ。湾岸戦争やリオ地球サミットなど世界的な動きを報道を通じて受け止めることしかできなかった高校生活の後、環境学を学んで自分ができることを模索したいという一心で、高校卒業後に渡米。オレゴン州立大学で環境学部を修了。
ボランティアによって支えられたNPOの活動が広く認識されている米国で、授業以外の場でも、野生生物リハビリセンターや自然環境教育センターなどで地域が直面している問題に取り組む活動を経験していく。実際の活動の中で、さまざまな分野の専門家が、自分の利益のためではなく貢献できる分野でボランティアとして地域活動に参加している人々の多さに、驚かされる。大学卒業後は米国での社会人としての経験をしておきたく、オファーのあった全く畑の違うインドネシア系旅行会社にロサンゼルスにて２年間勤める。アジアからの観光客を応対し、街竝送ｧ公園の案内などを務めながら、大学生活とは違う楽しさを味わっていたが、やはり実際に環境問題に携わって解決に結びつく活動をしていきたい気持ちは変わらず、そうした職を求めて日本に帰国。少しでも環境問題の解決に繋がる職だけを探しつづけ、２００１年にグリーンピースジャパンに入り世界的に横行する破壊的で違法な原生林の伐採問題に取り組み活動を展開している。活動上で実際に求められているものは、何よりも体力だと実感。小学生から始めて米国でも続けてきた剣道で備わった体力が、一番役に立っている気がする。グリーンピースジャpン・調査レポート『森林破壊の連鎖Ⅱ』の発表などに携わる。
◆ 受講料 大人千円（ワークショップも含めて）
◆ 夕食交流会費 一人千円
◆ 第2部は参加者に様々な立場の役を振り分け、木材消費国の日本の私達と森林資源がどのようにつながっているかロールプレイを通じて理解するワークショップを行います。ぜひご参加ください。なお夕食交流会は準備の関係上参加人数を把握したいので、参加される方はメール、電話などで事務局へお知らせください。ご協力お願いします。
『森の人』講座実行委員会
事務局
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